「急に吐いた…どうしよう」
いつも元気な猫ちゃんが突然吐くと、とても心配になりますよね。
猫はもともと吐きやすい動物ですが、放置してはいけない嘔吐もあります。
大切なのは“吐き戻し”と“病気の嘔吐”の違いを知ること。
危険なサインを見逃さなければ、早く気づいてあげることができます。
この記事では、猫の嘔吐の種類と見分け方、
そして今日からできる正しい対処法をわかりやすくまとめました。
あなたの不安が少しでも軽くなりますように。
猫の“吐き戻し”と“嘔吐”の違い
猫が吐くときは、大きく2つの種類に分けられます。
この違いを知っておくと、危険かどうかを判断できます。
● 吐き戻し(心配の少ないケースが多い)
・食べてすぐ吐く
・食べたものがそのまま出てくる
・勢いよくドバーッと戻す
原因の例:
・早食い
・フードが合っていない
・量を一度に食べすぎた
● 嘔吐(病気の可能性がある)
・食後時間が経ってから吐く
・液体(黄色・白い泡)を吐く
・苦しそうに何度も吐く
原因の例:
・胃腸炎
・異物誤飲
・腎臓・肝臓の病気
・甲状腺機能亢進症
危険な嘔吐のサイン|すぐ病院へ
次の症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
● 連続して何度も吐く
脱水・胃腸炎・異物誤飲の可能性があります。
● 血が混じった嘔吐
胃や食道の炎症・損傷の可能性があります。
● 黄色い液(胆汁)を吐く
空腹時間が長い・胃腸のトラブルが考えられます。
● 食欲がない・ぐったりしている
全身の病気のサインであることも。
● トイレに行かない(尿が出ていない)
腎臓や尿路の問題で緊急性があります。
「いつもと違う」「元気がない」
この違和感がいちばんの判断材料です。
猫が吐いたときの正しい対処法(今日からできる)
● 30分ほど様子を見る(すぐに食べ物を与えない)
すぐにごはんを与えるとまた吐いてしまうことがあります。
少し胃を休ませてあげましょう。
● 水は少量ならOK。がぶ飲みはNG
脱水が心配ですが、水を一気に飲むと再度吐いてしまいます。
少量を置いておく程度で大丈夫です。
● 部屋の温度を安定させる
冷えや暑さは胃腸の負担になります。
いつも通りの快適な室温に。
● 異物を誤飲していないか確認する
ひも・ビニール・輪ゴム・おもちゃの破片など、誤飲は非常に危険です。
● 吐いたものの状態をチェックする
・未消化のフード → 吐き戻し
・白い泡 → 胃液
・黄色 → 胆汁
記録しておくと、病院でも正確な診断につながります。
吐き戻し・嘔吐を減らすための予防策
● 早食い防止の食器を使う
一気食いが原因の吐き戻しがぐっと減ります。
● 食事の回数を増やす(少量に分ける)
胃への負担が減り、吐き戻しの予防に。
● フードを見直す(粒の大きさ・質)
合わないフードが消化不良を起こすことも。
● ストレスを減らす環境づくり
生活リズムを整えることが嘔吐予防につながります。
● 定期的な健康チェック
嘔吐が増えてきたら、早めの診察が安心です。
まとめ|“吐く”はサイン。違いを知れば正しく対処できます
猫が吐くと驚いてしまいますが、
「吐き戻し」と「病気の嘔吐」の違いを知ることで、危険かどうかを判断できます。
今日お伝えした内容を参考に、
いつもと違う様子がないか、優しく見守ってあげてくださいね。
あなたの気づきが、猫ちゃんの健康を守るいちばんの力になります。

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