「先住猫が新入りにシャーッと威嚇してしまう…」
「仲良くなってほしいのに、距離が縮まらない」
多頭飼いの最初の壁となるのが、**先住猫が新入りを受け入れない問題**。
実はこれはとても自然なことで、悪いことでも失敗でもありません。
猫は縄張り意識が強い動物で、
突然見知らぬ猫が家に来ると
●不安
●恐怖
●ストレス
●警戒
という感情を強く抱きます。
しかし、正しいステップを踏めば、
多くの猫は少しずつ新入りを受け入れ、最終的に穏やかな共存ができるようになります。
この記事では、
●先住猫が受け入れない理由
●やってはいけない接触のさせ方
●仲良くなるための正しいステップ
を、初心者でも分かりやすい形でまとめました。
焦らず、猫のペースに合わせて関係改善していきましょう。
先住猫が新入りを受け入れない主な理由
1. 縄張り(テリトリー)を奪われる不安
猫にとって家は“自分の領域”。
新入り猫の臭いが突然現れると、
「自分の家が奪われる!」と強い警戒心を抱きます。
2. 自分の生活リズムが乱されるストレス
猫はルーティンが大好き。
新入りによって
●食事
●遊び
●飼い主の時間
が変わると不安を感じます。
3. 相性の違い(性格・年齢・活動量)
おっとりタイプ × 活発すぎる子
シニア猫 × 子猫
神経質 × 猫見知りしない性格
など、相性が合わないと距離が縮みにくいケースもあります。
4. 過去の悪い経験(猫に攻撃されたなど)
トラウマがある子は新入りに強く警戒します。
5. 新入りの方が積極的すぎる
好奇心旺盛な子猫がしつこく近づくと、
先住猫が「嫌!」と拒否してしまうことがあります。
やってはいけないNG対応(悪化の原因)
1. 初日から直接対面させる
これは最も衝突を生む方法です。
威嚇・ケンカ・トラウマの原因に。
2. 威嚇する先住猫を叱る
威嚇は「距離を保ちたい」という自然な行動で、悪いことではありません。
叱ると先住猫が余計にストレスを感じてしまいます。
3. 新入りだけを可愛がりすぎる
先住猫が「立場を奪われた」と感じてしまいます。
4. 無理に距離を近づける
猫は時間をかけて慣れる生き物。
押しつけは逆効果です。
先住猫と新入りが仲良くなるための改善ステップ
STEP1:新入りを“完全隔離”して環境に慣らす(1〜2週間)
最初は別室で生活。
先住猫に「音」「気配」だけを感じさせる段階です。
※隔離部屋に置くもの
トイレ
ベッド
フード
水
おもちゃ
STEP2:お互いの“におい交換”をする
猫はにおいで相手を認識します。
やり方:
タオルをそれぞれの体に軽くこすり、交換
ベッドやブランケットを交換
におい慣れが最重要ポイント。
STEP3:ドア越し・柵越しで顔合わせ(短時間)
直接会わせず、視界に入るだけ。
シャーと言っても問題なし、自然な反応です。
STEP4:短時間だけ同じ部屋で会わせる(要監視)
距離を保ったまま、
●おやつ
●おもちゃ
など“良いこと”と結びつけるのがコツ。
時間は1〜5分からスタート。
STEP5:徐々に距離を縮め、自由に行き来させる
対面が落ち着いてきたら、監視しながら少しずつ自由時間を増やす。
この段階にくるまで 早くても2〜4週間 かかります。
STEP6:生活エリアを調整し、逃げ場を作る
ケンカ・追いかけが起きないように:
キャットタワー
それぞれ専用の休憩スペース
別々の食事場所
避難できる高い場所
猫が自分のテリトリーを持てる環境が大切。
それでも仲良くなれない場合の追加ケア
1. フェロモン製品(フェリウェイ)で緊張を緩和
科学的に効果が認められており、多頭飼いのストレス軽減に最適。
2. 食事・遊びの時間を別々にする
競争が減り、関係改善につながります。
3. 先住猫を優先するルールを徹底する
ごはん
撫でる
声かけ
は先住猫から。
これだけで受け入れやすくなるケースが多いです。
4. 相性が悪い場合は“距離を保った共存”も選択肢
無理に仲良くさせる必要はありません。
猫同士が穏やかなら、それも立派な成功です。
まとめ|受け入れないのは普通のこと。正しいステップで時間をかければ関係は改善する
先住猫が新入りを受け入れないのは、猫本来の性質で当然のこと。
●縄張りの不安
●生活リズムの変化
●相性
●新入りのペース
など、多くの要因があります。
しかし、
– 完全隔離
– におい交換
– ドア越し対面
– 短時間の同室
– 徐々に距離を縮める
といったステップを丁寧に踏むことで、多くの猫は安心して共存できるようになります。
焦らず、猫の気持ちに寄り添いながら進めることが成功の鍵です。
