猫がいたずらをしたとき、つい「ダメ!」「こらっ!」と叱ってしまうことありませんか?
しかし、猫に“叱るしつけ”はほとんど効果がなく、
むしろ、
● 恐怖心を与える
● 信頼関係を壊す
● 問題行動を悪化させる
といった逆効果になりやすい方法です。
猫は人間のように「怒られている理由」を理解することができません。
では、どうすれば猫に正しい行動を教えられるのでしょうか?
この記事では、
● 猫を叱ってはいけない科学的な理由
● 行動が改善する“伝わるしつけ方”
● 叱る代わりにすべきこと
● やってはいけないNG対応
を分かりやすく解説します。
今日から猫との関係がもっとやさしく、もっと快適になります。
なぜ「叱るしつけ」は猫に通じないのか?
1. 猫は“理由”を理解できない
猫は人間の言葉を「意味」として理解することができません。
飼い主が叱っても、猫は
「なんで怒られたのかわからない」
状態になります。
= 叱られても行動が改善されない
2. 叱ると“飼い主が怖い存在”になる
猫は大きな声・早い動きに非常に敏感です。
叱ることで、
● 信頼関係を壊す
● 近寄らなくなる
● 隠れるようになる
などの行動につながります。
3. ストレスで問題行動が悪化する
猫はストレスを溜めると、
粗相
噛む・引っかく
過剰グルーミング
夜鳴き
などの行動が強まることがあります。
叱られる → ストレス増 → 問題行動増
という悪循環に。
4. “その場しのぎ”にしかならない
叱られてやめても、
● 原因が解決されていない
● 本能的な欲求が残っている
ため、また同じ行動が起きます。
例:
噛む → 遊び不足
粗相 → トイレ環境・病気
いたずら → 退屈・本能
行動には必ず理由があります。
叱らずに伝わる“正しいしつけ”の基本
1. 良い行動を褒めて習慣化させる
猫は「いいことが起きた行動」を繰り返す動物です。
● 爪とぎを使った
● トイレで排泄した
● 落ち着いて座っている
→ その瞬間に褒める・おやつを与える
(これを“正の強化”といいます)
2. 失敗しにくい環境を作る
猫の行動は環境が8割といっても過言ではありません。
例:
爪とぎの数を増やす
トイレの場所を静かにする
高い場所に登れる棚を作る
退屈しないように遊ぶ時間を確保
= 正しい行動が自然とできるようになる
3. 望ましくない行動は“無視する”のが効果的
注目されると行動が強化されることがあります。
例:
物を落とす → 飼い主が反応する → 学習する
無視することで「意味がない」と理解します。
4. 本能とストレスを満たす
困った行動の多くは“本能”が満たされていないことが原因。
十分に遊ぶ(狩猟本能)
爪とぎ(マーキング・ストレス発散)
高いところ(安心本能)
これらを満たすだけで行動が落ち着きます。
5. 病気の可能性を排除する
粗相・噛む・隠れるなどは病気のサインのことも。
● 膀胱炎
● 関節痛
● 口内炎
など、痛みや不快感で行動が乱れることがあります。
よくある“困った行動”別の教え方
1. 噛む・引っかく
原因:遊び不足・興奮・社会化不足
【改善】
猫じゃらしで毎日遊ぶ
噛んで良いおもちゃを与える
噛んだ瞬間に無視して遊びをストップ
=“噛むと遊びが終わる”と学習する。
2. 物を落とす・いたずら
原因:退屈・注目を引きたい
【改善】
高い場所の整理
無視する
パズル玩具や電動おもちゃで刺激を増やす
3. トイレの失敗
原因:ストレス、トイレ環境、病気
【改善】
砂・トイレの見直し
清潔を保つ
病院での検査
4. 夜中に走り回る
原因:本能+運動不足
【改善】
就寝前の遊び
ごはんのタイミング調整
昼間の刺激を増やす
絶対にやってはいけないNG対応
1. 大声で怒鳴る
恐怖・ストレスを与えるだけで逆効果。
2. 叩く・押し付ける
猫に暴力は禁物。
攻撃性・恐怖心が増し、関係が壊れる。
3. 粗相を鼻に押しつける
猫は意味を理解できず、精神的ダメージが残る。
4. 長時間の罰や隔離
ストレスによる悪化の原因になる。
まとめ|猫に行動を伝えるには“叱らない”ことが一番の近道
猫が困った行動をする理由は、
● 本能
● ストレス
● 環境
● 病気
など必ず原因があります。
叱るのは逆効果で、
恐怖やストレスを与え、関係性まで悪化させてしまいます。
正しい行動を伝えるためには、
● 良い行動を褒める
● 環境を整えて失敗を減らす
● 本能を満たす
● 病気を疑う
● 望ましくない行動は“無視”する
この5つが基本です。
叱らないしつけこそが、
猫に優しく伝わり、長く続く行動改善につながります。
