要求鳴きが増えたときの正しい対処方法

しつけ

「ごはんを催促して鳴き続ける」
「かまってほしくてずっと鳴く」
「夜中にも鳴かれて眠れない…」

猫の“要求鳴き”は多くの飼い主さんが悩む行動ですが、
叱っても、無理に黙らせようとしても改善しないことがほとんどです。

なぜなら、猫は
● 鳴くことで“欲しいものが手に入る”と学んでいる
● 何かしらの不安・ストレスを抱えている
● 病気や痛みが原因
といった理由で鳴いているからです。

つまり、
**要求鳴きは「ダメ!」ではなく“原因を見つけて対処する”ことが大切。**

この記事では、
● 要求鳴きが起きる原因
● 正しい対処方法(原因別)
● やめさせるために今日からできる工夫
● 絶対にやってはいけないNG対応
● 病院に行くべき判断基準
をわかりやすくまとめました。

愛猫のストレスを減らし、静かで落ち着いた生活を取り戻しましょう。

猫が要求鳴きをする主な原因

1. ごはん・おやつが欲しい

最も多い原因。
一度応じると「鳴けばもらえる」と学習してしまう。

2. 寂しい・かまってほしい

飼い主が忙しい時期や留守番が増えたときに多い。

3. 遊び不足・エネルギーが余っている

若い猫ほど“遊んで”の要求が大きい。

4. 生活リズムの乱れ(昼間の寝すぎ)

昼に寝すぎ → 夜に活動 → 鳴く
という流れに。

5. 高齢猫の認知機能低下

夜鳴きなどが増える傾向。
昼夜逆転も起こりやすい。

6. 病気や痛みが隠れている

特に気をつけたいケース。

● 膀胱炎
● 腎臓病
● 甲状腺機能亢進症
● 認知症
● 痛み(関節や口腔)

急に鳴き方が変わったら要診察。

要求鳴きを減らす正しい対処方法(原因別)

1. 食事の要求(ごはん・おやつ)

● 鳴いているときに与えない(最重要)

与えるほど行動は悪化する。

● 食事時間を固定する

自動給餌器は要求鳴き対策に非常に有効。

● 満腹感のあるフードにする

高たんぱく・食物繊維が多いフードで改善することも。

2. かまってほしい要求

● 鳴いたら反応しない

目を合わせない・触らない・話しかけない。

● 落ち着いたタイミングで構う

“静かにしているときに構ってもらえる”と学習する。

● スキンシップの時間をルーティン化

決まった時間に遊ぶ・撫でることで安心感が増える。

3. 遊び不足が原因

● 朝・夕に10〜15分の狩猟遊び

最も効果的な解決策。

● 一人遊びできる環境を用意

けりぐるみ・ボール・知育玩具など。

● 高さのある環境(キャットタワー)

エネルギー発散に役立つ。

4. 昼夜逆転タイプ

● 昼間の刺激を増やす

日光に当てる・窓辺を整える・軽く遊ぶ。

● 就寝前にしっかり遊んで疲れさせる

夜の鳴きが大幅に減る。

5. 高齢猫の場合(認知症の可能性)

● 夜は薄明かりをつける

真っ暗だと不安が増す。

● 生活リズムを整える

昼に軽い遊び、夜は静かな環境。

● サプリや薬で落ち着く場合も

獣医師に相談。

6. 病気の可能性があるとき

● 痛みや不快感の訴えが“鳴き声”になる

特に高齢猫は鳴いて伝えようとする。

● 以下があれば早めに受診

・食欲不振
・水をよく飲む
・頻尿・血尿
・急な体重減少
・息が荒い
・ぐったりしている

要求鳴きを悪化させるNG行動

1. 鳴いたらすぐに反応する

「鳴けば注目してもらえる」と強化されてしまう。

2. 叱る・怒鳴る

猫は理由を理解できず、不安とストレスが増えるだけ。

3. ごはんを与えて黙らせる

最も悪化しやすいパターン。

4. 長時間の隔離

不安を増やして要求鳴きがさらにひどくなる。

病院へ行くべき判断ポイント

【早急に受診】

● 鳴き声が急に変わった
● 痛そうに鳴く
● 呼吸が荒い
● 食欲が大きく低下している
● 夜鳴きが急に始まった高齢猫

【当日〜数日以内に受診】

● 水をよく飲む
● トイレの異常
● 体重変化がある

まとめ|要求鳴きは“叱らずに原因から解決する”ことが大切

要求鳴きは、
● 食事
● 遊び不足
● 寂しさ
● 生活リズム
● 高齢
● 病気
など、必ず原因があります。

【改善のポイント】
・鳴いているときに反応しない
・落ち着いたら褒めて構う
・遊び・スキンシップを習慣化
・食事はルーティン(自動給餌器も有効)
・ストレスの少ない生活環境に整える

叱るよりも、
**原因を取り除き“望ましい行動を強化する”ことが最も効果的。**

正しく対処することで、猫も飼い主も快適な生活を取り戻せます。

◆最後に…
猫の「しつけ」に関するトラブルは、環境の変化や飼い主との関わり方、猫自身の性格などが影響しているケースが少なくありません。

一つひとつの原因を見直し、猫の気持ちに寄り添った対応を続けることで、行動が落ち着いてくることも多いです。

無理に叱ったり矯正しようとせず、改善が見られない場合や不安が強いときは、獣医師や行動学に詳しい専門家へ相談することも検討してみてください。
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