威嚇が続くときに見直したい環境ポイント

多頭飼い

多頭飼いを始めたのに、
「シャーッが止まらない…」
「近づくたびに威嚇される」
「時間をかけているのに仲良くならない」

このように、威嚇が続くと不安になりますよね。

猫が威嚇するのは“相手が嫌いだから”だけではありません。
実は **環境の不備や距離が近すぎること** が原因であるケースがとても多いのです。

・逃げ場がない
・トイレやごはんが近すぎる
・高い場所が足りない
・新入り猫の匂いが強すぎる
・先住猫の不安が解消されていない

こうした状況では、どれだけ時間をかけても威嚇は減りません。

この記事では、

● 威嚇が続く原因
● 見直すべき環境ポイント
● それぞれの改善方法
● 威嚇が減りやすくなる導入ステップ
● 受診を考えるべきケース

をわかりやすく解説します。

「もう仲良くなれないかも…」と思ってしまう前に、
まずは環境を整えることから始めましょう。

  1. 威嚇が続く理由は?まず知っておきたい3つの根本原因
    1. 1. 距離が近すぎる(物理的・心理的な距離)
    2. 2. 資源(ごはん・トイレ・寝床)の競争が起きている
    3. 3. 匂いの慣れが進んでいない
  2. 威嚇が続くときに真っ先に見直すべき環境ポイント
    1. ● 箱・キャリー・押し入れ・カーテン裏などを複数
    2. ● 一方が追い詰められる動線は避ける
    3. ● キャットタワー ● 壁ステップ ● 棚の上のスペース
    4. ● トイレは必ず「猫数+1台」
    5. ● 入口が一つの狭いトイレは避ける
    6. ● 物陰に隠れるような場所も危険
    7. ● 視界が重ならない位置に配置
    8. ● 部屋を分ける・高低差をつけると安心
    9. ● 匂い → 音 → 姿 → ケージ越し → 短時間対面
    10. ● なでる順番・ごはん・挨拶は先住猫から
    11. ● 先住猫用の安心スペースを優先的に確保
    12. ● 子猫や活発な猫がしつこいと威嚇される
    13. ● 遊び時間を増やしてエネルギー発散を
    14. ● タオル交換 ● ベッド交換 ● 部屋交換
  3. 威嚇が減りやすくなる環境の改善方法
    1. ● 隠れ家を3〜4か所以上用意
    2. ● キャットタワーは2台以上が理想
    3. ● トイレは家の別方向に設置
    4. ● ごはんタイムは完全に別スペースで
    5. ● フェロモン製剤(フェリウェイ)を併用
    6. ● 匂い交換を毎日継続する
    7. ● 無理な対面はしない
  4. それでも威嚇が続くときは導入を“戻す”のが正解
    1. STEP1:完全に部屋を分ける
    2. STEP2:匂い交換を丁寧に行う
    3. STEP3:ケージ越し対面に戻す(短時間)
    4. STEP4:再び短いフリー対面へ
  5. 受診を検討すべきケース
    1. ● 威嚇と同時に攻撃性が増している
    2. ● 急に怒りっぽくなった
    3. ● 食欲低下や元気がない
    4. ● 痛みや病気が疑われる症状がある
  6. まとめ|威嚇は“環境改善”で大きく減らせる

威嚇が続く理由は?まず知っておきたい3つの根本原因

1. 距離が近すぎる(物理的・心理的な距離)

猫は自分で距離を選べないと強い不安を感じる。
特に逃げ場がないと威嚇がエスカレートしやすい。

2. 資源(ごはん・トイレ・寝床)の競争が起きている

多頭飼いのトラブルの8割がこれ。
奪われる不安が威嚇の原因に。

3. 匂いの慣れが進んでいない

猫は匂いで「仲間かどうか」を判断するため、
匂いの共有ができていないと警戒が続く。

威嚇が続くときに真っ先に見直すべき環境ポイント

★1. 隠れ家・逃げ場の不足

● 箱・キャリー・押し入れ・カーテン裏などを複数

逃げ場があると「戦う必要がない」と判断し、威嚇が減る。

● 一方が追い詰められる動線は避ける

直線的な狭い廊下はケンカの原因に。

★2. 高い場所が足りない

● キャットタワー ● 壁ステップ ● 棚の上のスペース

縦方向の空間は猫の“心の逃げ場”。
高い場所1つで関係がガラッと改善することも多い。

★3. トイレの数・配置が不適切

● トイレは必ず「猫数+1台」

● 入口が一つの狭いトイレは避ける

相手猫が前を塞げるため、威嚇・粗相の原因に。

● 物陰に隠れるような場所も危険

不意打ちされる不安がストレスに。

★4. ごはん場所が近すぎる

● 視界が重ならない位置に配置

● 部屋を分ける・高低差をつけると安心

ごはんの奪い合いは“見えないストレス”を生む。

★5. 導入ステップを飛ばしている

● 匂い → 音 → 姿 → ケージ越し → 短時間対面

この順番を守らないと、威嚇が続きやすい。

★6. 先住猫のストレスケアが不足

● なでる順番・ごはん・挨拶は先住猫から

● 先住猫用の安心スペースを優先的に確保

「私の居場所がない」という不安が威嚇につながる。

★7. 新入り猫のテンションが高すぎる

● 子猫や活発な猫がしつこいと威嚇される

● 遊び時間を増やしてエネルギー発散を

★8. 匂いの共有が足りない

● タオル交換 ● ベッド交換 ● 部屋交換

匂いづけが進むと“敵ではない”と認識しやすくなる。

威嚇が減りやすくなる環境の改善方法

● 隠れ家を3〜4か所以上用意

● キャットタワーは2台以上が理想

● トイレは家の別方向に設置

● ごはんタイムは完全に別スペースで

● フェロモン製剤(フェリウェイ)を併用

● 匂い交換を毎日継続する

● 無理な対面はしない

それでも威嚇が続くときは導入を“戻す”のが正解

STEP1:完全に部屋を分ける

STEP2:匂い交換を丁寧に行う

STEP3:ケージ越し対面に戻す(短時間)

STEP4:再び短いフリー対面へ

導入をやり直すことで、急に関係が改善することも珍しくない。

受診を検討すべきケース

● 威嚇と同時に攻撃性が増している

● 急に怒りっぽくなった

● 食欲低下や元気がない

● 痛みや病気が疑われる症状がある

身体の不調が攻撃行動の原因になることも。

まとめ|威嚇は“環境改善”で大きく減らせる

威嚇が続くときは、関係性ではなく
“環境に原因がある”ことが多いです。

【見直すべきポイント】
・隠れ家や逃げ場は十分か
・高い場所が複数あるか
・トイレは猫数+1か
・ごはん場所は分けているか
・導入ステップを飛ばしていないか
・先住猫のケアができているか

環境を整えるだけで、威嚇が自然と減っていくケースはとても多いです。

焦らず、猫が安心できる空間をつくることで
少しずつ心の余裕が生まれ、関係性も穏やかになっていきます。

◆最後に…
猫の「多頭飼い」では、年齢差や性格の違い、生活スペースの使い方などが影響し、思わぬトラブルが起きてしまうことも少なくありません。

猫同士の距離感を尊重し、それぞれが安心して過ごせる環境を整えることで、関係が少しずつ落ち着いていくケースも多いです。

無理に仲良くさせようとせず、ケンカや強いストレスのサインが見られる場合は、獣医師や行動学の専門家へ相談することも検討してみてください。
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