「新入り猫が来てから先住猫が攻撃的になった」
「家の中で猫同士が張り合って落ち着かない」
「威嚇・追いかけが続いて、どうすればいいかわからない…」
多頭飼いで最もトラブルになりやすいのが、
**猫同士の縄張り争い** です。
猫は本来、単独で縄張りを持つ動物。
生活空間が変わったり、新しい猫が来たりすると、
「ここは誰の場所なのか」をはっきりさせようとして
威嚇・追いかけ・粗相などの行動が起きることがあります。
しかし、正しい環境づくりと距離の調整を行えば、
縄張り争いは落ち着き、関係改善が十分に可能です。
この記事では、
● なぜ縄張り争いが起きるのか
● 争いが悪化しやすい状況
● 今すぐできる改善ポイント
● 仲良くなるための導入ステップの戻し方
● 危険なサインと受診の目安
をわかりやすくまとめています。
猫同士で縄張り争いが起きる理由
1. 環境が急に変わった
新入り猫・模様替え・引っ越しなどの変化は
縄張り意識を強く刺激する。
2. 先住猫の安心できる場所が奪われた
お気に入りの寝場所・窓辺・高い場所を奪われると防衛モードに。
3. ごはん・トイレ・寝床の競争が起きている
“生活資源”の取り合いは最も争いを生む原因。
4. 新入り猫のテンションが高すぎる
子猫・若い猫は遊びに誘いすぎ、先住猫を追い詰めることがある。
5. 体調不良・痛みが原因のことも
攻撃性の急な増加は病気のサインである可能性も。
縄張り争いが悪化しやすい環境
● 高い場所が1か所しかない
● 隠れ家が少ない、逃げ場がない
● トイレが少ない(猫数±0は完全にNG)
● ごはん場所が近すぎる
● 生活動線が競合している(狭い廊下など)
縄張り争いを改善するための環境づくり(最重要)
★1. 隠れ家・高い場所を増やして“各猫のテリトリー”を作る
● キャットタワーを2台以上 ● 棚上や窓辺にスペースを確保 ● 箱・布製ハウス・押入れなど複数の隠れ家
空間を縦に広げると争いが一気に減る。
★2. ごはん場所を完全に分ける
● 視界が交わらない場所へ ● 部屋を変えるのもOK
資源争いがなくなると緊張が減る。
★3. トイレの数は「猫数+1」に増やす
● 各方向に分散 ● 待ち伏せができない配置にする
争いのほとんどはトイレで起きる。
★4. 先住猫の特別スペースを確保する
● 新入り猫が入れない場所を作る ● お気に入りスポットは必ず死守
先住猫の安心が多頭飼い成功の鍵。
★5. フェロモン製剤(フェリウェイ)で安心をサポート
ストレスや緊張が続くときに特に効果的。
行動からわかる“争いが強まっているサイン”
● 威嚇・うなり声が増える
● 一方が一方を追いかけ続ける
● 隠れる時間が増える
● 粗相が増えた
● 目を合わせると緊張する
すぐにできる対処方法(短期改善)
● 部屋を一時的に分ける
● 見えない距離で過ごさせる
● 隠れ家・高い場所を即追加
● ごはんを別々の時間・場所にする
導入ステップを“戻す”のも有効
STEP1:匂い交換(タオル・部屋交換)
STEP2:扉越しに存在を感じさせる
STEP3:ケージ越し対面(短時間)
STEP4:短いフリー対面
距離をとりながら、ゆっくり慣れさせることで
争いが落ち着きやすくなる。
受診を検討すべきケース
● 攻撃性が急に強まった
● 食欲が落ちている
● トイレに何度も行く(膀胱炎の可能性)
● ケガをしている・痛がる
体の不調が攻撃行動として表れることも。
まとめ|縄張り争いは“環境改善”で大きく変わる
猫同士の縄張り争いは、
・安心できる場所の不足
・資源の競争
・距離の近すぎる導入
などが原因で起こりやすいです。
【改善のポイント】
1. 隠れ家・高い場所を増やして安心スペースを作る
2. ごはん・トイレを完全に分ける
3. 猫数+1のトイレを確保
4. 先住猫のテリトリーを守る
5. 距離を取り、導入ステップを戻す
環境が整うだけで争いは大幅に減り、
猫同士が穏やかに暮らせる関係に近づきます。
焦らず、猫のペースに合わせて、
安心できる住環境を整えていきましょう。
