猫の粗相が続くとき疑うべき病気と受診の目安

トイレ

「いつもトイレはできていたのに、最近粗相が続く…」
「叱っても直らないし、どうしたらいいの?」

猫の粗相には、トイレ環境の問題・ストレスが原因のケースも多いですが、
実は **“病気のサイン”** である可能性もあります。

特に泌尿器系の病気は命に関わることもあり、
早期発見が猫の健康を守るためにとても重要です。

この記事では、
●粗相が続くときに疑うべき病気
●危険な症状の見分け方
●動物病院を受診するタイミング
を、初心者でもわかりやすくまとめました。

「ただの粗相」と思わずに、猫の体からのサインを正しく読み取ってあげましょう。

猫の粗相が続くときにまず疑うべき病気とは?

下部尿路疾患(FLUTD)

最も多い原因。
尿が出にくくなる、痛みが伴う、トイレを失敗するなどの症状が出ます。

含まれる病気:

●膀胱炎
●尿道炎
●尿石症
●尿閉(緊急)

特発性膀胱炎(ストレス性)

原因がストレスや体質による膀胱炎で、若い猫に多い病気。
痛みや不快感で粗相が続くことがあります。

尿石症(結石)

尿道に石ができる病気。
石が詰まると尿が出なくなり、命に関わる緊急状態になります。

慢性腎臓病

高齢猫に多い病気で、尿の量・回数の異変や粗相を引き起こします。

糖尿病

尿量が増えるためトイレが間に合わず、粗相が増えるケースがあります。

甲状腺機能亢進症

高齢猫に多く、多飲多尿による粗相が発生しやすくなります。

粗相が病気のサインか判断するチェックポイント

トイレに行く回数が明らかに増えている

頻繁にトイレに入るのに、少量しか出ない場合は要注意。

尿が出にくそう・力んでいる

排尿痛がある可能性があり、膀胱炎や尿道炎のサイン。

鳴きながら排泄する、苦しそう

痛みを伴う重大なサイン。すぐ受診すべき状態。

血尿が見られる

赤い・ピンク色・茶色の尿は明らかに異常です。

少量の尿をあちこちでしてしまう

膀胱に尿が溜められず、我慢できない状態かもしれません。

オス猫が尿をまったく出せない(緊急)

数時間で命に関わる 尿閉 の可能性。
夜間でもすぐ病院へ。

【緊急度別】動物病院へ行くべき目安

【最優先で受診すべき】重大な症状

●尿が出ていない
●苦しそうに鳴く
●お腹が張っている
●血尿が大量に出る
●1時間以上排尿できない

→ オス猫は特に命の危険があるため、迷わず夜間救急へ。

【できるだけ早めに受診すべき】軽度〜中度の異変

●粗相が続く(数日以内)
●トイレ回数が増えた
●少量の尿を頻繁に出す
●排泄後に落ち着かず歩き回る
●トイレ前で鳴く・ためらう

→ 病気の初期症状の可能性大。早期治療が効果的です。

【見守りつつ相談すべき】長期的な変化

●高齢猫の多尿
●飲水量の増加
●トイレに間に合わない頻度が増える

→ 腎臓病や糖尿病の初期症状のこともあるため、健康診断をおすすめします。

粗相が病気によるものかどうか家庭でできる観察方法

尿の色・臭い・量をチェック

●血の混じり
●濁り
●色が薄すぎる・濃すぎる
●量の増減

が異常のサインに。

トイレにかける時間の長さ

長時間踏ん張っている → 尿が出にくいサイン。

トイレ以外の場所に少しずつ漏らす

膀胱炎の典型的症状です。

水を飲む量が増えていないか

多飲多尿は腎臓病・糖尿病・甲状腺機能亢進症のサイン。

病院での主な検査内容

尿検査(最重要)

炎症、結晶、血尿などが一目でわかります。

超音波検査(エコー)

膀胱の炎症や結石の有無を確認。

レントゲン

カルシウム系の結石の発見に有効。

血液検査

腎機能、糖尿病、甲状腺機能などを総合チェック。

自宅でできる応急ケア(受診までの間に)

水分をしっかり飲ませる

ミネラルウォーターは避け、水道水か軟水を。

トイレを清潔に保つ

汚れたトイレはさらにストレスを増やします。

暖かい場所で安静

冷えは膀胱炎の悪化につながります。

粗相しても絶対に叱らない

病気のサインを叱ると、恐怖で悪化します。

まとめ|粗相は「病気のサイン」であることも。早期発見が猫を守る

猫の粗相は環境やストレスだけでなく、病気が原因で起きることもあります。

特に泌尿器系の病気は進行が早く、命に関わるケースもあるため
「いつもと違う」と感じたら早めの受診が大切。

●尿の異常
●トイレ回数の増加
●排尿時の鳴き声
●少量の粗相の繰り返し

これらは猫が発する重要なSOSです。

飼い主が早く気づいてあげることで、苦痛を減らし命を守ることができます。

心配なときは迷わず動物病院へ相談し、
猫が安心して暮らせる環境を整えてあげましょう。

◆最後に…
猫の「トイレ」トラブルは、トイレの置き場所や数、猫砂の種類、掃除の頻度など、環境のちょっとした変化が原因になっていることが少なくありません。

一つずつポイントを見直し、猫が安心して使える環境を整えることで、粗相や失敗が減っていくケースも多いです。

ただし、急なトイレトラブルやいつもと違う様子が見られる場合は、無理に様子を見るのではなく、早めに動物病院へ相談することも大切です。
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