高齢猫に増える行動変化と注意したい病気

健康

「最近、うちの子の行動が前と違う気がする…」
「年齢のせい?それとも病気?」

猫は7歳を過ぎると“シニア期”に入り、
少しずつ行動や生活パターンが変化してきます。

加齢による自然な変化もありますが、
中には **病気の初期サイン** として現れる行動もあり、
早めに気づくことで大きなトラブルを防ぐことができます。

この記事では、
● 高齢猫に増える行動の特徴
● 注意すべき異変
● 行動変化と関連する病気
● 受診の目安と家庭でできるケア
をわかりやすくまとめました。

シニア猫の健康を守るために、ぜひ日常のチェックに役立ててください。

高齢猫に増える行動変化とは?

1. 寝ている時間が増える

加齢により代謝が低下し、1日の大半を寝て過ごすようになります。
ただし「ぐったり」「呼んでも反応が薄い」場合は病気の可能性あり。

2. 食欲が安定しない・ムラが出る

味の好みが変わる、嗅覚が弱くなるなどで食欲に波が出やすくなります。

3. 夜に鳴く・徘徊する(認知機能の低下)

15歳以上で特に増加。
● 夜鳴き
● ウロウロ歩き回る
● 昼夜逆転
などが見られることがあります。

4. トイレの失敗が増える

関節痛、膀胱の弱り、認知機能低下などさまざまな原因が考えられます。

5. グルーミングが減る

体が硬くなる・痛みがあることで毛づくろいが減り、毛並みが荒れがちに。

6. 隠れる・落ち着かない

体調不良やストレスだけでなく、痛みのサインのことも。

高齢猫で“注意すべき”行動変化

1. 急に食べなくなる・体重が減る

腎臓病・甲状腺の病気・口内炎などが疑われます。

2. 水を大量に飲む、または飲まない

腎臓病・糖尿病・脱水など重大な病気の可能性。

3. トイレに頻繁に行く・尿が少ない・鳴く

膀胱炎や尿路結石、オス猫の場合は緊急性の高い“尿路閉塞”もあり。

4. 夜鳴きが強くなる

認知機能低下、甲状腺機能亢進症、痛みなどの可能性。

5. ふらつく・よろける

脳・神経系の異常、低血糖、貧血など。

6. 呼吸が荒い・早い

心臓病・呼吸器の異常・胸水の可能性があり、緊急。

行動変化で疑われる主な病気

1. 慢性腎臓病

高齢猫で最も多い疾患。
食欲低下・多飲多尿・体重減少・吐き気が目立ちます。

2. 甲状腺機能亢進症

高齢猫特有の病気で、以下が増えます。

食べても痩せる

よく鳴く

落ち着きがない

心拍数増加

3. 認知機能不全症候群(猫の認知症)

夜鳴き・昼夜逆転・徘徊など。

4. 関節炎(高齢猫の約90%で見られる)

痛みのため、

高い所に登れない

グルーミングが減る

トイレの失敗
などの行動が見られます。

5. 心臓病

呼吸の変化、動きたがらない、ぐったりなど。

6. 膀胱炎・尿路結石

痛みで落ち着かない・トイレに何度も行く・鳴くなどの行動変化。

7. 口腔トラブル(口内炎・歯周病)

食べなくなる、よだれ、痛みから隠れるなど。

家庭でのチェックポイント

1. 食欲・水分量・体重の変化

体重は月1回の測定が理想。

2. トイレ(尿量・回数・便の状態)

腎臓・泌尿器の異変が分かりやすいポイント。

3. 動き・歩き方

ふらつき・ジャンプの失敗は関節や神経の問題の可能性。

4. 鳴き声・鳴く時間帯

夜鳴きは認知症や病気のサイン。

5. 呼吸の状態

荒い呼吸、口呼吸は緊急案件。

病院へ行くべきタイミング

【すぐ受診】

● 食べない・飲まない
● 呼吸が苦しそう
● よろける・ふらつく
● トイレで鳴く
● 嘔吐が続く
● ぐったりして動かない

【当日〜翌日受診】

● 夜鳴きが増えた
● 尿量・飲水量が急に増えた
● 高齢猫の体重減少
● 行動変化が続く

【様子見でもよい場合】

● 一時的な環境変化が原因と明確
● 食欲・元気は維持している

まとめ|高齢猫の行動変化は“体のサイン”。早めの気づきが寿命を延ばす

高齢猫になると行動が変わることは自然ですが、
● 食べない
● 水をよく飲む
● 夜鳴き
● ふらつき
● トイレの失敗
などは病気の初期症状の可能性があります。

特に、
・腎臓病
・甲状腺機能亢進症
・関節炎
・認知症
の4つはシニア期に非常に多く、早期発見が鍵です。

「いつもと違う行動」に気づけるかどうかで、
寿命や生活の質(QOL)が大きく変わります。

気になる変化が続く場合は、早めに受診してあげましょう。

◆最後に…
猫の「健康」に関する不調や変化は、年齢や体質、生活環境など、さまざまな要因が重なって起きていることが少なくありません。

日頃から猫の様子をよく観察し、食事やトイレ、行動の変化に気づくことで、早めに対処できるケースも多いです。

ただし、症状が続く場合や「いつもと違う」と感じたときは、自己判断せず、早めに動物病院で獣医師に相談することが大切です。
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