尿の量が多い・少ないときに考えられる原因

健康

「最近、おしっこの量が多い気がする…」
「逆に、いつもより少なくて心配…」

猫の“尿量の変化”は、健康状態を知るうえでとても重要なサインです。
猫は体の異常を隠す習性があるため、尿の量・色・回数の変化は
病気の早期発見につながる貴重なヒントになります。

特に、
● 尿の量が極端に増える
● ほとんど出ない
● トイレで力む
といった変化は、命に関わる病気が隠れていることも。

この記事では、
● 尿が多いときに考えられる原因
● 尿が少ないときの危険な病気
● 家庭でのチェックポイント
● 受診の目安
を初心者でもわかりやすくまとめました。

今日から、トイレの変化にしっかり気づける飼い主になりましょう。

尿の量が「多い」ときに考えられる原因

1. 水をよく飲んでいる(環境・食事の影響)

自然な増加としては以下が原因に:

気温が高い/乾燥している

活動量が増えた

ドライフード中心で喉が渇く

塩分の多いおやつを食べた

数日以内に改善する場合は心配ありません。

2. 慢性腎臓病(高齢猫で最も多い)

尿量が増える代表的な病気。
腎臓の機能が落ちると、体が水分を再吸収できず大量の尿が出ます。

【サイン】

水を大量に飲む

尿が薄い

体重減少

食欲低下

3. 糖尿病

血糖値が高いことで体が水分を失い、
多飲多尿が見られるのが特徴。

【サイン】

たくさん食べるのに痩せる

水皿がすぐ空になる

4. 甲状腺機能亢進症(シニア猫に多い)

代謝が異常に上がり、水をよく飲み、尿量も増えます。

5. 利尿作用のある薬の使用

利尿薬やステロイドなど。

尿の量が「少ない」ときに考えられる原因

1. 脱水(危険)

水分不足により尿が作れない状態。
特に吐き気・下痢がある場合は急激に進みます。

【サイン】

水を飲まない

皮膚の戻りが遅い

元気がない

2. 尿路閉塞(オス猫に特に多い/命に関わる)

尿が “まったく出ない・ほんの少ししか出ない” 場合は緊急事態。

【サイン】

トイレに何度も入る

力むが出ない

鳴く/痛がる

お腹が張っている

数時間以内に対応しないと危険な状態に。

3. 膀胱炎・尿道炎

痛みのために少量ずつ何度も排尿することがあります。

【特徴】

血尿

砂状の尿

トイレで鳴く

4. 腎臓病の末期

進行すると逆に“尿が作れない”状態になります。
危険度が非常に高いサイン。

5. 病気や痛みによる飲水量の低下

口内炎・発熱・胃腸炎などで水を飲めなくなると、尿も減ります。

尿量の異常を判断するためのチェック項目

1. 尿の回数・量はいつもと比べてどうか?

猫の正常値は1日約2〜4回。
急な変化は要注意。

2. 尿の色・濁り

薄すぎる → 腎臓病

赤い/ピンク → 血尿

濁っている → 膀胱炎

3. トイレでの様子

何度も出たり入ったり

力む

鳴く
などはSOS。

4. 水を飲む量

多飲多尿のセットは腎臓病・糖尿病が疑われます。

5. 食欲・元気の有無

尿トラブル+食欲低下は危険度が高い。

病院へ行くべきタイミング

【すぐ受診(緊急)】

● 尿がまったく出ない・痛がる
● 数時間排尿がない(特にオス猫)
● 血尿
● ぐったりしている
● 嘔吐・食欲低下+尿が少ない

【当日〜翌日受診】

● 尿量が急に増えた/減った
● トイレに頻繁に行く
● 水を異常に飲む
● 高齢猫で尿の変化

【経過観察でもよい場合】

● 一時的な環境変化が原因と考えられ、元気・食欲は普通
(ただし継続すれば受診必須)

まとめ|尿量の変化は病気の早期サイン。いつもと違う時は要注意

尿が多い・少ないという変化は、猫の体調を知る重要な手がかりです。

● 尿が多い → 腎臓病・糖尿病・甲状腺の病気が疑われる
● 尿が少ない → 脱水・膀胱炎・尿路閉塞など緊急性が高い

特に「尿が出ない」「痛がる」は命に関わる非常に危険な状態です。

日頃からトイレの回数・量・色を観察し、
少しでも異常を感じたら早めに受診することで、
重症化を防ぐことができます。

◆最後に…
猫の「健康」に関する不調や変化は、年齢や体質、生活環境など、さまざまな要因が重なって起きていることが少なくありません。

日頃から猫の様子をよく観察し、食事やトイレ、行動の変化に気づくことで、早めに対処できるケースも多いです。

ただし、症状が続く場合や「いつもと違う」と感じたときは、自己判断せず、早めに動物病院で獣医師に相談することが大切です。
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